【徳島県初】「Jブルークレジット」認証取得および授与式出席のお知らせ 〜厄介者のアイゴを地域の宝へ。日和佐の海を救う「藻藍部」の挑戦がカーボンクレジットとして公式認定〜
- プレスリリース
2026.03.23
一般社団法人藻藍部(徳島県美波町、理事長:豊崎 辰輝)は、共同申請者である三井共同建設コンサルタント株式会社(東京都品川区、代表取締役社長:中野 宇助)と共に、2026年3月19日、ジャパンブルーエコノミー技術研究組合(JBE)が主催する証書授与式に出席いたしました 。
今回の認証は、徳島県美波町日和佐地区における藻場再生活動が評価されたもので、徳島県内の団体としてJブルークレジットの認証を受けるのは、本件が初の事例となります。

令和8年3月19日、授与式にて。徳島県内初の認証団体として、日和佐の海の再生に向けた決意を新たにしました。
■ 徳島県初の認証を支えた「日和佐モデル」
美波町では2005年からの13年間で漁獲量が半減しており、その一因である「磯焼け(藻場の減少)」が深刻な課題となっています 。藻藍部は、この危機を打破するため、以下の独自の活動を展開してきました。
- アイゴの価値化(2022年7月〜):藻を食べる食害魚として船上廃棄されていたアイゴを、現代の食ニーズに合わせた地場産品として商品化 。流通価値を高める全国初の活動に取り組んでいます 。
- 藻場再生材の開発と設置(2023年1月〜):地元企業の廃菌床など未利用資源を原料とした再生材を開発し、地元の小中高生と協力して海底へ設置(2023年11月、2024年8月) 。
- 官民連携による漁獲支援(2024年4月〜):美波町役場と協力し、アイゴの漁獲最低価格保証や漁具開発などの支援制度を開始しました 。
■ 認証内容の詳細
日和佐漁港沖(恵比寿洞付近 約8.5ha)の調査により、以下の創出吸収量が公式に認められました 。
- プロジェクト名称:藻藍部プロジェクトin徳島県美波町日和佐
- プロジェクト番号:JBC00000218
- 認証対象期間:2023年10月25日〜2024年10月24日
- 合計認証吸収量:1.6 t-CO₂
確認された藻場:カジメ場(2.23ha)、ガラモ場(0.67ha)
■ Jブルークレジットとは
国土交通省の認可を受けた「ジャパンブルーエコノミー技術研究組合(JBE)」が認証・発行するクレジットです。海草や海藻などの海洋生態系によって吸収・貯留される炭素「ブルーカーボン」を数値化し、取引可能な形にしたものです。認証を受けるには、1年間にわたる継続的なモニタリング調査を行い、科学的な根拠に基づいて二酸化炭素の吸収量を証明する必要があります。
■ 今後の活動について:壊滅的な「磯焼け」からの再起
現在、美波町の海は壊滅的に藻場が失われるという厳しい局面に立たされています。要因は多岐にわたりますが、昨年の海水温は過去と比較しても極めて高く、現場の漁師からは「身溶けするように海藻がなくなった」という切実な声も上がっています。
自然が相手の活動には困難も伴いますが、私たちは根気強く、また一から藻場を興していきます。まずは、生態系の拠点となる「核藻場」を復活させるべく、以下の活動に注力しています。
- 母藻のスポアバック設置:海藻の胞子を効率よく拡散させ、自然な発芽を促します。
- 種苗の設置協力:徳島県水産研究所の協力のもと、ヒロメ等の種苗設置を行っています。

一縷の望みをかけ、海へ。徳島県水産研究所の協力のもと、ホンダワラの種苗設置を行っている様子。
【団体概要】
- 名称:一般社団法人 藻藍部(もあいぶ)
- 理事長:豊崎 辰輝
- 住所:〒779-2304 徳島県海部郡美波町日和佐浦原野19-8 日和佐町漁業協同組合内
- 共同申請者:三井共同建設コンサルタント株式会社
【本件に関するお問い合わせ先】
- 担当者:平田
- 電話番号:080-3384-3022
- Email:manage@moaibu-assoc.com
- URL:https://moaibu-assoc.com/