アイゴは徳島県の県南では、
“バリ”や“アイ”と呼び、
干物で食べる文化があります。
ですが、海藻を食べる草食魚ゆえ
藻場減少の原因の一つとされています。
内臓に独特の臭みがあったり、
背ビレ・腹ビレに毒の棘があって
加工に手間がかかり全国的には
未利用魚として扱われています。
しかし、鮮度を保って水揚げし、
素早く処理・加工すれば、
タイに引けを取らない味わいのある
白身魚であると言われています。
藻場の厄介者の特徴
- ・海水温が高くなる夏場は産卵期でもあり、海藻の接触が活発になります。日和佐地区の藻場(カジメ・アラメ)も発芽して成長し始める新芽が食べられてしまっています。
- ・草食のアイゴは長い消化器官を持ち、腹部にとぐろを巻いて収まっているが、卵もかなりの量が詰まるため好んで食べる人もいます。
- ・背ビレ、腹ビレ、尻ビレに鋭い毒の棘があり、興奮するとこれらを張り出し、刺さってしまうと一日中手が腫れてしまいます。さばくときにはまずハサミで切り落とします。うろこはないが、皮が粘液で包まれているため包丁で皮を曳かなくても一気に剥げばきれいに取れます。